南九州で感染が拡大しています。早く終息してくれるといいですが・・・。
現在の発生状況をまとめてみました。
豚流行性下痢(PEDウイルスによる感染)
【症状】
哺乳豚では嘔吐と下痢が見られます。特に10日齢以下の子豚は黄色の水様性下痢を呈し、急速に脱水状態となり体重が急減します。
発症豚は3~4日の経過で死亡することが多く、致死率は一般に50%前後、ときに100%に達することもあります。
母豚では食欲減退や発熱が認められ、母子ともに下痢をすることもあります。また泌乳の低下や停止が認められることもあり、哺乳豚の病勢悪化の原因となります。 育成豚や 肥育豚では食欲の減退と元気消失、水様性下痢をおこしますが、約1週間程度で回復し、死亡することはほとんどありません。
ウイルスは糞便中に排出され、感染のほとんどは経口感染で起こります。
豚やイノシシだけの病気で人に移ることはありません。
口蹄疫みたいに殺処分することはありませんが、発生すると子豚の致死率が高いので被害は甚大です。
【経過】
発生件数 26年1月28日現在
鹿児島県:96件
発症頭数:約29,000頭,死亡頭数:約2,500頭(ほぼ全て子豚)
宮崎県:22件
熊本県:3件
沖縄県:3件
【対策】
- 畜産関連施設入退場時の消毒の徹底
- 農場入場時の消毒
- 飼養衛生管理基準の徹底
- 母豚へのワクチン接種