こんにちは獣医師の阿波です。すっかり暗くなるのが早くなり、朝夕は肌寒さが感じられる今日この頃です。
外では鈴虫が鳴き、静かな夜に読書をするのはいいですよね。しかしその鈴虫が鳴いている叢の中には実はノミやダニがお腹をすかせて隠れているのです。
秋こそこれから冬を迎えるにあたってしっかりとノミ・ダニを予防しないといけない時期なのです。
下の写真はつい先日来院されたワンちゃんについていたダニになります。幼ダニです。大きさとしては1~2㎜程なので、毛のある犬や猫についいててもよーく見ないと分かりません。
この子は室内飼いですので散歩の時についてしまったのでしょう。
涼しくなった現在も孵化した幼ダニ達が、今か今かと草むらの陰から狙っているのです。
ノミ・ダニ達は気温が13度以上あれば活動できます。
また、秋は山登りや紅葉狩りなど山のシーズンでもあります。ダニが媒介するSFTSという怖い病気もありますので、アウトドアに行かれる際にはワンちゃん達の予防も大事ですが、飼い主様も長袖を着るなど十分ご注意されてください。
また、外の散歩から帰ってきたときに家の中にノミの卵を持ち帰ってしまうパターンもあるようです。
一旦家の中に入ってしまうと冬の間でも暖房の効いた部屋の中で成長し、繁殖してしまうリスクも出てきます。
製薬会社の調べですと真冬でも、動物病院において平均で犬では10頭に1頭、猫では5頭に1頭の割合でノミの被害が認められているそうです。
寒くなってくるとワンちゃんやネコちゃんのノミ・ダニ予防は忘れがちになりますので、ご注意ください。
お薬の種類も背中に垂らすお薬、おやつタイプ、3ヵ月持続するもの(ワンちゃん用)などいろいろあります。
また、100%効果の期待できないものの使用はおすすめしません。使っても寄生されてては動物達にもお財布にも優しくありません。
まずは動物病院にてご相談ください。