こんにちは獣医師の阿波です。

Yahooニュースなどでご存知の方も多いと思いますが、今月10日に厚生労働省からマダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群という病気がイヌからヒトへ感染した事例が確認されたとの発表があり、本病院にも注意喚起のFAXが送られてきました。

 

 

今回感染された方は1週間ほどで回復されたということですが、これまでの報告では命を落とされた方も多数いらっしゃいます。

 

また、今回の事例ではイヌも体調を崩していたとのことで、ヒトや動物たちにとっても怖い病気であります。

本病院でも日ごろからマダニやノミなどの外部寄生虫の予防は出来る限り啓蒙はしてますが、実際にしっかりと予防されている方はまだまだ少ないのが現状です。

この機会に今一度外部寄生虫の予防の大切さを知って頂ければと思います。

(ワンちゃんネコちゃんへの外部寄生虫がもたらす病気についてはコチラをご覧ください)

 

 

重症熱性血小板減少症候群SFTSとは・・・

2011年に初めて特定されたSFTSウィルスに感染する事によって引き起こされる病気で、6日~2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下・吐き気・嘔吐・下痢・腹痛)などを引き起こし、重症化すると死亡することもあるマダニ媒介性の疾患です。

 

 

下にSFTSによる患者数の年次推移を示します。(国立感染症研究所調べ)

今年に関してはやや増加傾向にあるようです。

死亡数

 

下はSFTS症例の届出地域の都道府県別症例数です。(国立感染症研究所調べ)

届け出地域

福岡県では今年の9月27日の時点で11人のSFTS患者の届出があります。

 

 

 

この病気の予防に関しては、まずワンちゃんネコちゃんのマダニ予防をしていただくことは大前提ですが、飼い主様も気を付けなければならないことがあります。

まず、マダニに刺されないことが重要です。草むらや山など、ダニが生息する場所に行く場合は、長袖・長ズボン・長靴・手袋・首にタオルを巻くなど、肌の露出を出来るだけ少なくすることが大切です。

虫除けスプレーも一定の忌避効果が得られると思われますが過信しないでください。

屋外活動後は入浴し、マダニが付いてないかチェックしましょう。

 

 

もし、マダニに刺されていたら医療機関で処置してもらってください。無理に引き抜くとマダニの口器が皮内に残ってしまうことがあります。

また、刺咬後に発熱や嘔気・下痢などの症状があればすぐに医療機関を受診してください。

 

 

 

SFTSはマダニに咬まれる以外にも感染経路があるかもしれません。今年の7月の事例は衰弱した野良猫に咬まれて、今回の事例は体調を崩した犬を介護していたのちに感染しています。

まずはマダニをシャットアウトすることが大事です。

動物たちのことで予防薬を使われてないかたは早めにご相談ください。

 

 

 

 

参考URL:https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html(国立感染症研究所)

 

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