こんにちは獣医師の阿波です。皆様師走でお忙しいことと存じ上げます。

年末もいよいよになると、ご家族の集まりがあったりおいしい食べ物がテーブルにあったりして、わんちゃんやねこちゃん達にとっても慌ただしい時間がやってきますね。

 

 

 

そこで是非気をつけていただきたいのは、動物たちの誤飲です。

誤飲というのは本来食すべきではない、主に有害・危険な異物を飲み込んでしまうことをいいます。

誤飲したものによっては腸閉塞や中毒など重篤な状態に陥ってしまうこともあります。

 

 

 

アニコムの調べでは、誤飲事故は12月に多くなることが分かっています。

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わんちゃんやねこちゃん達はそれを飲み込むことによってどういったことになるのかがわかりません。

稀にわかる子もいるかもしれませんが( ^ω^)・・・多くは好奇心であったり、遊びの延長であったり、あるいはおいしそうだと思い勢いで食べてしまいます。

あるいは口にくわえてる状態を見つけられ、やばい怒られる!ゴクンというような状況もあると思います。

中にはダイエット中で異常に食べ物を欲しがってしまい結果的に食べてはいけないものを食べてしまうこともあります。

 

 

 

下に今まであった誤飲事故のほんの一部をお見せします。

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1つ目はシュシュ、2つ目は化粧品、3つ目は釣り針、4つ目はジャーキーが食道に詰まってしまっています。

4つ目のジャーキーに関してはもともと食すように販売してあるものですが、他にも喉に詰まってしまった症例も見たことがあります。吐き気や・下痢などを起こす子も多いので、現段階ではジャーキーはおすすめできないです。

ここには上げきれないほどのたくさんの誤飲事故がありますが、飲み込むものは本当に様々です。

 

 

 

次にアニコム調べで、誤飲の中でも致死率の高いものをあげます。(正確には暫定致死率になります)

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これらは異物の中でも特に注意を払うべきものになります。

中毒に関しては含有成分によって様々な症状が引き起こされます。中にはあまり知られていないものもありますので、是非一度確認してみてください。↓

犬や猫が食べてはいけないもの(情報提供元:栃木県獣医師会)

 

 

誤飲は人間側が何かしらの対策をとらないと防ぎようがありません。

誤飲しそうなものは動物たちの手や口の届く範囲には置かないようにしてください。

それでも起こってしまった場合には出来るだけ早く病院にいらしてください。

 

 

慌ただしい年末に誤飲事故が起こってしまうと、さらに慌ただしくなってしまいます。来年の干支は戌ですので、わんちゃんはもちろんですが動物たちが健やかに新しい年を迎えられるといいですね。

それではよいお年を。