こんにちは、スタッフの因間です。

今回も、前回と同様に歯のお話しをしていきたいと思います。

今回は、「歯のお手入れ」についてです。

犬猫の歯のお手入れは、以下3つのステップを1〜3ヶ月程度かけて練習し実施していきます。

ステップ1 お口の中を見る(触る)ことができるようになる

ステップ2 歯ブラシのことを好きにさせる

ステップ3 ご褒美を与えながら全ての歯を磨くことができる

という流れです。毎日続けることなので、人間も犬猫に対しての歯磨きに慣れることが重要です。

ステップ1では、歯磨きシートや歯磨きペーストを使うなどして、口周辺(口の中は噛まれると危険なので触らない)を触ることができる練習をして、少しでも口周辺に触れたらご褒美をあげるようにします。(まだ歯ブラシは見せません!)

ステップ2で、いよいよ歯ブラシの登場です。一番大事なステップです!“歯ブラシを見せたら→ご褒美をあげる”という練習です。歯ブラシ=良いことがある♪という印象をつけます。(まだ歯ブラシは見せるだけです!)

ステップ3で、ようやく歯ブラシを使います!最初は歯ブラシを当てるだけから始めます。1カ所ずつ、食べ物を食べながら磨く練習のあと、食べさせながらでなくても楽しく磨くことができるようになることが目標です。無言でやるのではなく、褒めながら行うといいようです♪

前回もお話ししましたが、犬は3〜5日、猫は7日で歯石が形成されるといわれています。ホームケアの取り組みがとても重要になります🦷

なかなかお仕事があり忙しいという場合は、朝はデンタルシートで歯磨きペーストをつけて磨く程度にし、夜はシートのあとに歯ブラシで歯と歯の間や細かいところをしっかり磨くようにすると負担になりにくいかと思います。

【歯ブラシの選び方】

切歯3本分の大きさのものを選ぶ。

【歯ブラシの使用方法】

歯ブラシ・ガーゼには水やぬるま湯をつける。脇を閉めて鉛筆をもつようにする。1ヶ月に1回は新しいものに交換する。歯に当てる強さは100g(人間は200gなので人間の半分の強さです)程度で優しく当てる。

【練習の順番】

切歯→犬歯→臼歯 ※前歯から奥歯の順番で練習していきます。

【磨き残しの多い場所】

臼歯の後ろ側など。

【ご褒美について】

ベジデントフレッシュ(デンタルガム)を小さく切ってあげたり、歯につきにくいものが望ましい。

以上、長くなりましたが、毎日の歯磨きが負担にならないように、子犬子猫のうちから練習して歯磨きの時間が楽しい時間になると良いなと思います。

歯の健康維持のお話しについては、院長の過去の投稿(2020年6月17日_歯の健康維持が長生きの秘訣(カテゴリ:体調管理))に詳しく掲載しておりますので、是非ご覧ください!

今年の歯科キャンペーンは終了しましたが、スケーリングについては随時お受けしておりますので、お口の中で気になることがありましたら、お気軽に当院を受診またはお電話にてお問い合わせください😊